『吉田の日々赤裸々。』それは光の戦士たちにとって、聖典とも言われる…
といったら言い過ぎですが、かなりの勉強になります。
「実際になにが書いてあるの?」と思われるかもしれませんが、話は多岐にわたります。
FF14がどのように新生したのか、またその過程での苦労話etc…
その中でも吉田Pが高校時代に1年間「おもちゃ屋でのバイト」経験が書かれているページがあるのですが、これがまた面白い。
ちょっとだけ紹介させてください。
アンパンマンから数字の意味を考える
実際に吉田Pのおもちゃ屋のバイトの話は、『吉田の日々赤裸々。2』のP,29から書かれています。
また、その他にも様々なインタビューでこのバイトの件は言及されています。
電ファミニコゲーマー 『FFタクティクス』松野泰己✕『FFXIV』吉田直樹対談
exciteニュース FF14プロデューサー吉田直樹&ひろゆき対談(前編)
簡単に内容をお話しますと、吉田Pが子供の頃から通っていたおもちゃ屋で、高校時代にバイトし、そこの店長から「数字には必ず意味がある」ことを教わります。
吉田Pはおもちゃ屋でのバイトでゲームの仕入れ担当をしていました。
極力在庫を少なくするために、発注した商品は半年以上前に発売されたアンパンマンのゲームを1本だけ、吉田Pは発注書に書きます。
正直売れませんよね、半年以上も前のゲームは。1本だけでも店舗にあれば良いと考えるのが普通です。
しかし、おもちゃ屋の店長は違いました。「3本にしておいて、大丈夫、3ヶ月でなくなるから」
もちろん、この店長の発注に対して吉田Pは「?」となるわけです。
隠された数字の意味
アンパンマンのゲームはその後どうなったのか。
本当に3ヶ月で売り切れ、その後吉田Pは追加発注をしようとします。
しかし、この時に発注する際に店長に確認すると発注本数は3本かと思いきや1本のみ。
またまた、吉田Pは「?」となるわけです。
何故この時の追加発注は1本だけだったのでしょうか?
売れた理由は、常連さんのお客さんのお子さんが誕生日を迎えたから。
そのプレゼントにアンパンマンのゲームを親が買いに来ると、店長は予測したのです。
吉田Pがバイトをしていたのは今から約20年も前のことです。
Amazonなどのネットショッピングはもちろんありません。
そのために半年以上前に発売されたゲームを入手するためには、街中のおもちゃ屋・ゲームショップを探さなければならないことは想像に難くはありませんよね。
店長「うちの店は、市内のおもちゃ屋を全部探し回っても見つからなかったものが、ここになら売っているって、最後の砦みたいなものなんだよ。それでお客さん、見つけたときにものすごく喜んでくれるだぞ」
吉田の日々赤裸々。2 P32より
こうして徐々に数字の意味を考えるようになった吉田P。
特に吉田Pはこの時のバイトの経験を上記のインタビューで「あの時間は、僕の人生にとって本当に大きなものでした」と言っているほどです。
特にアンパンマンのくだりは秀逸です。是非上のインタビューと共に読んでいただければ幸いです。
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