先日、リムサ・ロミンサの歴史についてまとめました。
リムサ・ロミンサは実際に海賊が1つの国として成立するまでに紆余曲折があったことが良くわかります。
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現実の世界でも多くの海賊が活躍していた歴史があります。
有名なところで言えばアメリカ南部カリブ海の「黒ひげ」です。ディズニーのアトラクションになっているレベルです。
もう一つ有名なのはヨーロッパの「ヴァイキング」です。
スウェーデンなどがあるスカンディナヴィア半島を中心にバルト海・北海沿岸を荒らしまくった海賊です。
2020年11月には「アサシンクリード ヴァルハラ」という形で、このヴァイキングの時代を中心としたアサシンクリードが販売されますので、非常に楽しみにしています(๑•̀ㅂ•́)و✧
今日はこのヴァイキングに焦点をあて、リムサ・ロミンサと違ってどのように国を成立させていったかを見ていきましょう。
ヴァイキングの歴史
リムサ・ロミンサの海賊たちは、もともと王政に反対していた人々が逃亡した先で生きるために海賊行為をしていったのが始まりでした。
では現実世界のヴァイキングはどうだったのか?この歴史は皆大好き中世ヨーロッパからスタートしていきます。
西暦800年代~1100年代にヴァイキングはスカンディナヴィア半島沿岸中心に活動をしていきます。
彼らはなぜ海賊行為をしていかねばならなかったのでしょう?
それは単純で、彼らもリムサ・ロミンサと同様に「生きるために」海賊行為をしていきました。
丁度8世紀あたりが徐々に人口が増加していき、冬になると食料不足に悩まされます。
だって、スカンディナヴィア半島のあたりは冷帯の中で特に冬は寒さが厳しいですからね。
だから、冬の蓄えとして海賊行為をしていった背景があり、彼らは「入り江の民=ヴァイキング」として恐れられていったのです。
特に活動の範囲を広げたのがフランク王国が分裂したのがきっかけです。
フランク王国とは、800年に教皇から「西ローマ帝国の復活」の戴冠を授かり、現在のドイツ・フランス・イタリアの原型となった国。
フランク王国という大帝国が分裂し、ヨーロッパが混乱期に入ったのをラッキーと思ったのでしょう。
どんどん海賊行為は激化していき、各ヨーロッパ領主の頭を悩ませる種となっていったのです。
そしてとうとうノルマン人は国を持つことになります。
それが「ノルマンディー公国」です。
下の地図では西フランクの北部に「ノルマンディ」という地名がありますが、その部分の領土を獲得したのです。
当時のフランス王朝はこのヴァイキングの活動に対して、
「北フランスの土地を与えるので海賊行為やめてほしい」
と条件を提示したのです。さらに公爵の地位をヴァイキングに与えることで、海賊行為をやめさせた経緯があります。
このノルマンディー公国はやがて1066年にはイングランド、今のイギリスを征服していきます。
海賊が祖先であるノルマンディー朝となったイギリス。
この王朝の歴史は断絶などもありますが、今のイギリスへとつながっていきます。
リムサ・ロミンサは大帝国になるのか?
海賊行為が国を持ち、やがてイギリスまで征服していく。
ここまで見ていくと、あることに気が付きます。
それは、リムサ・ロミンサはある国と共通点が多いことです。
それはかつて「大英帝国」とも言われた「イギリス」との共通点です。
- 国の祖先が海賊あること
- 敵対している国に対して「私掠行為」を認めていたこと
- 島国であること
ノルマンディー朝からイギリスの王朝の歴史はスタートしていきます。
すなわち海賊の子孫たちがイギリスのスタートなんです。
イギリスはやがて産業革命を起こして大英帝国とまで成長していきますが、まだまだエオルゼアは産業革命は程遠いと言っていいでしょう。
けれども、リムサ・ロミンサはウルダハやグリダニアと違い大帝国になれる可能性が大きいといえます。
その理由を見ていきましょう。
島国は強い?歴史上の島国の強さ
イギリスも日本も同じ島国です。歴史が証明していますが、島国の海軍は結構強いです。
その理由は単純で、他国の侵略行為に対して
海軍にステータス全振りすれば良いだけですからね。
イギリスも海軍が強かったから大帝国になれました。
この地図のピンク色の部分がイギリスの植民地です。
1600年代に大航海時代の先駆者であり植民地を大量にもっていたスペインを弱体化するため、ある政策を実行します。
それは敵対するスペインの船にたいして「私掠行為」を許可したことです。
「そもそも私掠行為ってなに?」
と思う方が大半だとおもいます。
私掠行為は海賊行為と同じ行為のことを指します。
しかし大きな違いは「国が許可している海賊行為」ということです。
無秩序の海賊行為ではなく、あくまでも敵対する国の船に対してだけ海賊行為を許可するのです。
イギリスではかの有名なエリザベス女王がこの政策を実施、スペインを弱体化させていきました。
エオルゼアは現在の提督であるメルウィブ提督が、ガレマール帝国の船に対して私掠行為を認めています。
ちなみにイギリスの私掠船の中で最も有名な船長は「ドレーク船長」です。
スペインの無敵艦隊を破ったアルマダの海戦で彼は1つの戦法を実施します。
船に火を付けて敵陣に突っ込ませるという今でも当時でも「こいつ、頭がイッてやがる…」を実際にやり、スペインに勝利しています。
リムサ・ロミンサが大帝国になるために必要なこと
その後イギリスでは世界に先駆けて産業革命を成功し、アフリカ大陸をほぼ植民地化していきます。
何故イギリスでは世界の中で最も速く産業革命をすることに成功出来たのでしょうか?
それは「絶対王政ではない」というのが1つの理由です。
他国よりも早くから議会政治が成立したイギリスでは、人々が自由に物を考え実行できるようになっていったのです。
これが絶対王政、つまり国王が全ての権力を握っている状態では、国民は自由に行動できません。絶対王政では国を維持するために税金も重たかったですし。
ではリムサ・ロミンサはどうでしょう?
実は産業革命の基盤は出来上がっていると言っていいのです。
まず絶対王政ではありませんし、産業革命を呼び起こす自由な国風もあります。
また、産業革命には資本が必要ですが、リムサ・ロミンサには海をつかった交易で多くの人・物・金が集まっているので十分資本は持っていると考えられます。
となるとリムサ・ロミンサはエオルゼアの中でも産業革命をいち早く起こすことができたら、イギリスと同じような大帝国になれる可能性は十分にあるわけです。
そのため、仮にガレマール帝国が滅びた後のエオルゼアの歴史はワクワクしますね。
敵であるガレマール帝国がいるからこそ、今エオルゼアは一枚岩にまとまっている。
しかし、この敵がいなくなったどうなってしまうでしょうか?
これはまた別の機会にお話しましょう。
ヴァイキングの最後とリムサ・ロミンサの海賊たち
最終的にはヴァイキング達はどうなってしまったのでしょうか?
これはフランスにノルマンディー公国が出来たり、その後イギリスを制服したりと、徐々にヴァイキングは自分たちの国・地域を持つようになっていきます。
イギリスのドレークのように国に雇われたヴァイキングも大勢いたことは想像に難しくありません。
ヨーロッパ中に散らばったヴァイキングたちはやがてその地域に同化し、
絶対王政が成立する近世ヨーロッパの中で自然消滅していったのです。
リムサ・ロミンサもガレマール帝国に以外についての海賊行為は禁止されています。
ガレマール帝国に対抗するために、エオルゼア同盟を組むためです。
このままエオルゼアでも海賊行為は徐々に無くなっていくことは予想できますね。
しかし、
イギリスがかつてそうであったように、リムサ・ロミンサの提督の行動次第では第二のガレマール帝国になってしまう可能性は十分あります。
現在リムサ・ロミンサの提督は「船のレース」で選ばれます。
このレースで勝利した者がリムサ・ロミンサの提督になれる…
つまり力=権力なんです。
今後リムサ・ロミンサの政治がどういう風に変わっていくかも、ウルダハ同様に要チェックです。
さて、リムサ・ロミンサとイギリスの関連性についていかがでしたでしょうか?
島国であるとういう点だけで有利になるのが、「地政学」です。
この地政学について、漫画+解説でわかりやすい本があります。
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この本はかつての各国が「なぜ戦争したのか」まで分かるので、おすすめの1冊でもあります。
これを読めば今後のエオルゼアを予測するのが楽しくなりますよ(๑•̀ㅂ•́)و✧
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